6月のエーテル

空っぽな純粋で あたしの世界を満たして。

映画「グッド・ストライプス」

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自分の中に眠る言葉が、いつの間にか眠ったままで掘り起こされず過ぎていた1年。

ひさしぶりに自分のブログを読み直して、別人の様に遠くなっていた自我が戻ってきました。
荒かった気性は成りを潜めた今。

結婚へ至るまでの同棲時期のあれやこれや。
再就職。
結婚旅行で起こったアクシデント。
精神的DVを受けたこと。
妊娠。

思い返せば、いまも苦労のし通し。

好きだったカメラにも触らず、行きたい映画も我慢して、綴られずに埋没した言葉たちは枯れ果てて。
日常に、社会に擬態する術を身に付けました。
どちらが私なの?と聞いたらば、以前の私が本当のわたしだけれど。
いまの方が生きやすい。

映画「グッド・ストライプス」を観て、そんな以前のわたしと今の私を見た様でした。
赤子に対する愛情が、この二人にひとかけらも見えないのには理解が出来なかったけれど。
擬態していく姿。
安全や安心に埋没していく姿。
生きやすい方に流される。
個性や自我を失うことが出来なかった魂が埋没することで、ある種の幸福を得る様。
あの二人の子供になりたいとは決して思えないけれど、共感とは違った理解がうまれた映画。