6月のエーテル

空っぽな純粋で あたしの世界を満たして。

バタフライキス。

f:id:bon-appetit-moon:20160104220411j:plain

わたしにとって、写真がコミュニケーションツールになっている気がする。
唯一、他のだれかと人見知りとかせずに
話せるのが写真でカメラなんだ。

たとえばこれが調理や栄養や健康に関する(つまりは仕事の)話題なら、どうしても凝り固まったなにかが邪魔してしまうの。
それは職人としてのプライドだとか、
揺るがない軸や信念からくるのだけれど。

けれど、写真の世界はちがくて
ワクワクがずっと続いている。
撮りたいものが撮りたいようにとれないジレンマも、いつだって乗り越えられる出逢いがあって
それがさらにすきって気持ちに繋がるんだ。


久しぶりにギャラリー巡りと個展へいきたい。


せかいを、いろを
わたしじゃない眼たちが切り取ったものたちに
会いにいきたい。

あたたかな眠り。

f:id:bon-appetit-moon:20160103235625j:plain

カメラを見ると切なくなるから、撮り貯めた写真たちから遠ざかっていた。
けれど、
またはじめてもいいんだって後押しがあって
感謝した1日。
わたしが『あたし』であることを許された。
というしあわせ。
その人にとっては、些細なことでもね。
誰かに認められ許されなければ自分の世界を取り戻せないほどに、わたしは弱っていたみたいだ。
そんなちっぽけな意思しか持ち合わせないほど気持ちが失せて薄っぺらになっていたのかと、自分へ呆れるけれど。

わたしのせかい。
おかえりなさい。

ポーションのかわりに苺を携えて。

一昨日、出勤前から具合がわるくて
それでもなんとか仕事していたら遅番のパートさんが私の顔を見るなり「だいじょうぶ?…って、だいじょうぶそうじゃないけど」と一言。
正直、座っていても貧血みたいな状況で
血が足りなくてふらついてる感覚と目眩、
耳鳴りがあったから、
悩んだ末 翌日から1.2日休めないか先輩に相談したらキーキー声で喚かれた。

そもそも体調わるい原因として、先輩とふたりで割り振ってやる仕事の大半が私に押し付けられていて、先月から残業続きだったことがあげられる。

その上、私に仕事押し付けた分
暇になった先輩がさらにマイルール発動して
新しく仕事が増えて巻き込まれるという。
あと、もうひとりヒステリー起こす上司的な人も関係しているのだけれど。


休みをもらうのにもかなり揉めたけれど、
倒れてもあの人が責任とってくれるわけではないから、とにかく ごり押しして休みをいれた。
病院へ連絡したら、
めまい関係の専門医が休みとのことで
後日検査に行くこととなっている。


1日と半分、なるべく安静にしていたら
わずかではあるが楽になってきた。
いまから2時間だけ出社。

出勤前に、だいすきな八百屋さんで
苺が1パック200円だったから買ってみた。
家に帰ってから食べるのがたのしみ。

とりあえず今日は、
仕事最低限やることやったら、さっさと帰ろう。

ユメから覚めて泣くこども、夢を忘れて泣くオトナ。

世界を突っぱねて生きてきたから、
きっと世界からも突っぱねられてしまったんだね。
受け入れなければ、受け入れてなどもらえない。
それは陳腐なまでも聞き飽きたことば。
受け入れないに至った苦しみはなかったことにするの?と幼きあたしが警笛を鳴らす言葉。


人との関わりを計算して生きられる人は、ある種の才能がある。
心を閉ざして、人そのものへの執着を手離した私にとっては特にそうおもうんだ。



久しぶりに包丁で深い怪我をしてしまって項垂れた。
調理従事者としては包丁の怪我は恥ずかしいとおもうんだ。
火傷は仕方ないにしてもね。
こんな怪我は新卒以来。
仕事で行き詰まってるのが如実に出ている。


そのわりにプライベートが充実してきているのは何故?
休みがどんどん予定で埋まっていく。
デートっぽいのが2件と、友だちちゃんとごはんが2件。
どれも2週間に詰め込まれている出来事。
その内のデート1件は、ちょっと楽しみだったり。
なんかね、わたしの恋愛パターンがわかってきたみたい。

戦える魂を。

f:id:bon-appetit-moon:20160205153013j:plain


『なまっちょろい子供なんか要らない。そんなのは厚化粧した女の腹にでも宿るがいいってね。

 行きたくなきゃ、学校も行かなくていい。

 もし行きたきゃ、竜退治にだって行くといい。

 十三歳で妖精と結婚して、十五で母親になったっていい。

 だから、戦える魂だけ、ここにおいで、って。』


木地雅映子/氷の海のガレオン より抜粋




ふと、子供が子供で居られるには安心できる親の元でなければ難しいということをおもいだした。

そういう意味で私が、幼きあたしでいられたのは
自分で自身の心に話しかける時間だけだったとおもう。
そして私が自分へと言い聞かせていたのは、
あの毒にしかならない大人たちへと戦える魂になりなさいってこと。
競いあうのも喧嘩も大きらいだけれど、
わたしの心を守るのは私しかいないって。

金銭的にはね、祖母が居てくれたから生き延びられたけれど それでも録に食事も貰えずにガリガリだった私。
心まで痩せ細らせなかったのも、
曲がらずに汚れずにいられたのも、
あのとき必死に心を守って戦ってきたから。


だからなのかな。
叶わない前提でないと安心できない。
仕事に関しては中学生のときからなることを
決めていた職業だったから意地でも食らいついているけれど。
自分のいちばん感情の柔らかい部分。
誰かを、なにかを好きになるときは叶わない前提でなければ混乱してしまう。
これ以上、失うのがこわいだけなんだ。



******



いま、レインツリーの国という映画が気になっている。
わたしとおなじ感音性難聴の女性のおはなし。
完璧に聴こえないわけではない。
けれどみんなと同じように聴こえるわけでもない。

そのグレーゾーンな苦しみは味わった人しかわからない。

手を離したら飛んでいきそうな、そんな生き物はいまは必要ないの

羽目を外しすぎたツケか体調を崩して、牛蒡のお粥(出汁と味噌で味付け)を啜って過ごした1週間。
普通に仕事へは行ったし、休みの日は大掃除やら洗濯やらとやるべき事はこなしたけれど内包したモヤモヤがあって葛藤中。

観たい映画だとか、やりたい事だとかを
すこしだけ体が楽なときに書き留めておいて
書き留めた紙を眺めながら深呼吸して自分の真ん中がブレないようにしている。

手を離したら飛んでいきそうな、そんな生き物はいまは必要ないの。
だって、日々の微妙な歪みやズレは ようやく歩みだしたわたしを消してしまいかねないから。


わたしの中の あたしがいまはゆっくり休めますように。
それまでは、日々を淡々と歩もう。

泣きたかったのは。

仕事でいろいろあって、かつてなく落ち込んで気持ちの収集がつかなくなっていたり…。

なんだろうな。
泣きたいのに泣けない。

吐き出したいけれど、いろんなものが邪魔をして友だちにも言えないや。


泣き方をわすれちゃったんだな、きっとわたし。

執着するほどには好きになれなくて。

f:id:bon-appetit-moon:20160125112724j:plain

仕事の帰り道、お気に入りのブローチを落としてしまって暗がりのなか探した。


携帯の灯りを頼りにしゃがみこんだ瞬間にふらついて、前日の深夜の電話による寝不足を思い出した。
30分ほどフラフラとさがして、お気に入りだったけれど見切りをつけて諦めることにした。


予定調和。
なんとなく、そうなるのがわかることがいくつかあって、ブローチをなくすことも予感はしていたから気持ちが切り替えやすかったのかもしれない。


それでもやはり、子犬くんとの別れだけは諦められなかったけれど。


あたらしい彼氏であった相方さんとはあっさりと別れられたのにね。
それはやはり、相方さんのことを本当は好きではなかったからなんだろうな。


わたしが好きになる人は、
職人肌で あまりおしゃべりではなく、好きなことを追求する人。
目標と信念がある人。
だから、口先だけで理想を現実に落とし込めない人は侮蔑の存在でしかない。
わたしの好きの基準は幼なじみで初恋であるカラメリゼだからね。


きっとそれは、これからも変わらずにあること。


次の恋はどんなものであるのか。
とりあえず友だちちゃんたちの飲み会で来週から忙しくなりそう。

距離をおいた先にわたしはいないから。

思い出したのは、じぶんの感情の終着点にある残酷さだった。


溜まっていた感情のすべてを吐き出すのは、あまりにも幼い行動だとおもったから論点をひとつに絞って伝えたのだけれど無理だった。


具体的にいうと、伝えている途中ではぐらかされて逃げられた。


もうね、そうやって目の前の物事から一生逃げ続ける人なのかとおもったら呆れを通り越して気持ちがストンと切り取られて離れた音がきこえた。


距離をおこうとしてきたけれど、
結局 あの人の場合は距離をおいてうやむやにしたいだけなのがよく分かってきたから問題に直視しようとしないならわたしからは絶対に連絡をとるつもりなんてない。


汚れた下水道を放置したって、よけいに汚れるだけなのがわからないのかな。


友だちちゃんにいろいろ相談もしたから、わたしの気持ちに決着はつけられた。
必要なのは、いつだって目の前のことへ向き合う覚悟なんだ。